「体脂肪率を測定すると、体重はあまり変わらないのに、測定するたびに数値が変わるのはなぜですか?」
体脂肪率の変動が起こりやすいのは、体組成の測定方法によるものです。
多くのメーカーが採用している、インピーダンス法では体の中の水分量によって、体脂肪率にも影響が出ます。
我々は重力の影響を受けているので、寝ているときは全身の水分バランスは均等になりますが、体を起こして立つと水分は下肢へと移動します。
このように体内の水分分布に偏りが見られる状態での測定(体重計型、ハンドグリップ型にもよる・・・)は不安定になります。
よく運動後に体脂肪率が低くなるといわれますが、それも一時的に筋肉の血液量が増えるからです。
●測り方のコツ
・運動時や食後、入浴後といったいつもより血液量が増える時間帯を避ける
・起きてしばらく立ってからが(朝食前)、ベストタイミング
・できれば毎日同じタイミングで測る
体脂肪率の変化はあくまでもその時点での体の状態です。
測定を続けることによって、傾向がつかめます。
一喜一憂しないで、普段から体を動かすことを心がけたうえで、健康管理の一つとして行うようにしましょう。