大人のダイエットは運動を用いて長期的視点で

 

「ダイエットには運動よりも食事制限が大切」と主張される方々も未だに多いです。

 

これは短期的にはそうかもしれませんが、長期的にはダメダメだと言えます。

 

 

ある研究では、短期間(数週間~数ヶ月)の減量においては食事制限の効果が運動単独の効果を大きく上回ることが示され、

 

運動だけだと体重減少は平均1~2kg程度で限定的なのに、

 

食事制限を組み合わせると5~10kg減も可能と、この実験では報告されています。

 

 

確かに1kgの脂肪を減らすには、約7,200kcal程度の収支(摂取量-消費量)マイナスが必要で、

 

例えば、運動だけだと時速8kmで一時間走って約500~600kcalしか消費できませんが、食事で500kcal減らすのは菓子パンやジュースを一本我慢すれば摂取カロリーを抑えることができます。

 

また、食事制限は翌日に体重計に反映されることもありますが、運動の効果は筋肉量増加や代謝変化に時間がかかるため、短期的には目に見える変化は期待できません。

 

 

だからといって、長期的には運動なしで食事制限のみに頼るダイエットには限界がありますし、最大の欠点は筋肉量の減少に由来する基礎代謝の低下によりリバウンドリスクが跳ね上がることにあります。

 

また健康全体の視点で考えても、体重管理だけでなく、心肺機能や筋力、精神的な安定感も長期的な「ダイエット成功」には大切で、運動はこれらをカバーすることができますが、食事制限だけじゃカバーできません。

 

 

健康的なダイエットで推奨される数字は1ヶ月で体重の5%まで(60kgの方で3kg)と言われていますので、

急いで痩せたい気持ちも分かりますが、ダイエットは運動を用いながら長期的な視点で考えるべき、という話でした。